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内なる力
 整体ヨガや整体施術において大切なことは「元気な身体をつくる」というより「感性を高める」ことだといわれます。
 
 自分の身体に集中しながらヨガや整体を行うことにより心と身体が一体となり、身体の声を聞ける力を高めていくのだと、私は解釈しています。
 内からの欲求を感じ取れること…例えば、痛みを身体からの警告として感じ判断できる。「なんとなく…」と危険を察知警戒する感覚を大切にする。、自分にとって心地良いかどうかを感じられる…。感性とは命に関わる能力、すなわち直感や本能ともいえるのではないでしょうか。

 現代の生活はテレビや新聞、雑誌、インターネット…と情報にあふれています。テレビでこれこれが良いといえば店頭から消えるほど売れてしまう。ちょっとした症状にも「本当は怖い」大変な病気の前兆、とやたらに怯える。アメリカで流行っている身体にいい体操が流行る。などなど。テレビの情報が正しくないとは言いませんが、そこに自分の内なる要求と判断が働いているかが疑問です。
 
 環境活動を行っている仲間が「感性が未来の命を救う」と言っていました。 レイチェル・カーソンも著書「The Sense of Wonder (神秘さや不思議さに目を見張る感性)」の中で地球環境を守る(実は人間が生き続けるための)キイポイントとしてあげています。感性が豊かな人なら、環境がおかしいということは20年前にはわかっていた事です。

 今頃「レジ袋が…」「電気を消そう!」と騒いでもすでに遅し。人々を説得するには数字や理論が必要でしょうが、多くの人が感性で物事を見ていたら、人類の危機感はもっと早くに高まっていたでしょう。未だに「ホッキョクグマが絶滅するのはかわいそう」などとのんびりした事しか言わない感性の鈍い人もいます。
 感性は豊かで厳しい「本物の自然」の中での「実体験」からしか育ちません。バーチャル体験ではだめなのです。
 
 整体ヨガを始め、初めて自分の身体に目を向けるようになった、とおっしゃる方が多いですが、実は私もかつては自分の身体のことを何でも他人に聞いていました。
 いま画面を見ながら言われるままに身体を動かすことが流行っていますが、どのくらい内なる力が育つのでしょうか。
              (会報「メイシェンティ」 14号より)
       
meishenti | 知ってほしい身体のこと | 17:56 | - | - |