2008.11.07 Friday
姿と心と身体
私たちは外見から、その人の性格や心理的状況、身体の調子などを感じ取ることがあり、案外その勘は当たっているものです。
「胸を張る」「(下)腹がすわる」「肩を落とす」「腰が引ける」「あごを出す」…見た目の様子からの表現ですが、その姿勢をしてみると、なるほど!…その言葉の意味が自ずとわかります。
内面と外面、正確には姿(姿勢=骨格や筋肉また呼吸)と心(脳=感情や考え方)と身体(健康状態=内臓の働
き)は密接に関係しているのです。
以前、浜崎あゆみの歌う姿を見て「耳かあごに症状が出るはずだ」と言ったことがありましたが、事実片耳が聞こえなくなってしまいました。
またこんな話もあります。あるとても元気なご老人が健康診断に行った時、「老人なのだから老人らしくしなさい」と言われ、それからわざと背中を丸め、のろのろ歩くようにしていたら、みるみる調子が悪くなり、杖をつくほどになり、ついに病人になってしまったそうです。
姿勢が病気をつくる例といってもよいでしょうか。
心が病気をつくることは、最近一般にも知られるようになりました。いわゆる「ストレス」です。
人類には肉体的危機に直面すると、血糖や血圧などを上げ、筋肉の働きを良くするという、長い歴史の中で獲得した「防衛反応」があるそうです。現代の精神的ストレスを身体は肉体の危機と感じて反応しているのでは、という説があります。
整体的には、不安や恐怖、焦りや欲求不満を抱えつつ生活していると骨や筋肉がこわばり、そこと関連した神経や臓器がうまく機能しない、という考え方をしています。
大戦後のシベリア強制抑留で、ある部隊のほとんどが糖尿病になったという話や、カロリー制限をした糖尿病食を続ける実験で健康な人も糖尿病になってしまった(ロックフェラー研究所)という報告が心と病の関係のよい例でしょうか。
姿と心の関係でいえば、整体で腰を整えると、下腹にも力が入り、なんとなく「どんとこい!」という気持ちになりますし、腰(骨盤)や後頭部を締めれば集中力が出ます。胸(肋骨)が上がれば明るくなり、発想も豊かになります。これから、という時に帯を締め直したり、鉢巻をしたり、頭が疲れると伸びをしてみたり…と私たちは自然にしていることもありますね。
また笑いで脳が活性化し発想が湧きやすくなるそううで、作り笑いでもその効果はある(脳科学者 茂木
健一郎)という実験をしていました。多分表情筋にはそうした働きがあるのでしょう。行き詰まった時や苦しみの極地で笑ってしまうのはこういった理由からでしょうか。
喜んだり感謝したりする時、病気に対する免疫物質が大量に分泌される事は知られています。ヨガの呼吸法で病気を克服した話は結構聞きますが、意識的にある状態(例えば、心穏やかに満たされた状態など)の呼吸をすることにより、その状態の時の脳波に変わり、免疫力を高めるのでは、とみられています。まさに姿と心と身体の密接な関係といえるでしょう。
(会報「メイシェンティ」15号より)
「胸を張る」「(下)腹がすわる」「肩を落とす」「腰が引ける」「あごを出す」…見た目の様子からの表現ですが、その姿勢をしてみると、なるほど!…その言葉の意味が自ずとわかります。
内面と外面、正確には姿(姿勢=骨格や筋肉また呼吸)と心(脳=感情や考え方)と身体(健康状態=内臓の働
き)は密接に関係しているのです。
以前、浜崎あゆみの歌う姿を見て「耳かあごに症状が出るはずだ」と言ったことがありましたが、事実片耳が聞こえなくなってしまいました。
またこんな話もあります。あるとても元気なご老人が健康診断に行った時、「老人なのだから老人らしくしなさい」と言われ、それからわざと背中を丸め、のろのろ歩くようにしていたら、みるみる調子が悪くなり、杖をつくほどになり、ついに病人になってしまったそうです。
姿勢が病気をつくる例といってもよいでしょうか。
心が病気をつくることは、最近一般にも知られるようになりました。いわゆる「ストレス」です。
人類には肉体的危機に直面すると、血糖や血圧などを上げ、筋肉の働きを良くするという、長い歴史の中で獲得した「防衛反応」があるそうです。現代の精神的ストレスを身体は肉体の危機と感じて反応しているのでは、という説があります。
整体的には、不安や恐怖、焦りや欲求不満を抱えつつ生活していると骨や筋肉がこわばり、そこと関連した神経や臓器がうまく機能しない、という考え方をしています。
大戦後のシベリア強制抑留で、ある部隊のほとんどが糖尿病になったという話や、カロリー制限をした糖尿病食を続ける実験で健康な人も糖尿病になってしまった(ロックフェラー研究所)という報告が心と病の関係のよい例でしょうか。
姿と心の関係でいえば、整体で腰を整えると、下腹にも力が入り、なんとなく「どんとこい!」という気持ちになりますし、腰(骨盤)や後頭部を締めれば集中力が出ます。胸(肋骨)が上がれば明るくなり、発想も豊かになります。これから、という時に帯を締め直したり、鉢巻をしたり、頭が疲れると伸びをしてみたり…と私たちは自然にしていることもありますね。
また笑いで脳が活性化し発想が湧きやすくなるそううで、作り笑いでもその効果はある(脳科学者 茂木
健一郎)という実験をしていました。多分表情筋にはそうした働きがあるのでしょう。行き詰まった時や苦しみの極地で笑ってしまうのはこういった理由からでしょうか。
喜んだり感謝したりする時、病気に対する免疫物質が大量に分泌される事は知られています。ヨガの呼吸法で病気を克服した話は結構聞きますが、意識的にある状態(例えば、心穏やかに満たされた状態など)の呼吸をすることにより、その状態の時の脳波に変わり、免疫力を高めるのでは、とみられています。まさに姿と心と身体の密接な関係といえるでしょう。
(会報「メイシェンティ」15号より)