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スポーツと身体
今年2月にカナダのバンクーバーで冬季オリンピックが行われます。この会報が読まれる頃にはもうぼちぼち結果が決まってくる時期かもしれませんね。
 
 フィギュアスケートの高橋大輔選手は2008年10月に右膝前十字靱帯と半月板を損傷、手術を受けました。 私も同じ靱帯の手術をしましたが、1ヶ月もギブスをしているとお尻から脚の筋肉はすっかり萎え衰え、驚いたことに歩き方すら忘れてしまうのです。リハビリは足に体重を乗せることから始まり、関節を曲げる(力ずくで曲げられるのです。痛い!!)、そして筋トレ。
 恥ずかしながら30年も前(!!)のことなので今とは技術も様子も違うでしょうが、安心して右足に体重を掛けられるまで何年もかかりましたから、彼のように「ジャンプして着地」なんてとてもとても思いも及ばないこと。再びリンクに立つためのリハビリの厳しさはいかほどだったのかと思います。
 彼はリハビリに際して、筋肉が硬いことを指摘され、筋肉を柔軟にする訓練も行ったそうです。実はそれが相当辛かったとか。しかしみごと翌年4月には復活。その絶賛された演技は、故障前の映像と比べると、股関節や背骨、肩が柔軟で演技が大きく見え、回転軸が決まっているなど、素人目にもそれは明らに見て取れました。

 筋肉は骨をまたいで存在するので、柔軟な筋肉とは柔らかい関節を意味します。そうそう驚異の中学選手 高木美帆(スピードスケート)の股関節の柔軟さも先日話題になっていました。

 筋肉を鍛えることは筋肉を硬くすることではありません。今まで野球部の子を二人ほど診たことがありますが、よくこの身体でボールを投げたり、走れるものだと思うほど。関節が硬くてバネにならずいろんなところで無理をするのでやはり故障が多いそうです。野球がうまくなりたいのなら「なぜイチローは故障しないのか?」彼の身体の使い方を生徒もコーチも研究をしてみるべきだと思います。
 
 かつて井本先生が格闘技の雑誌の取材の中で、筋肉と食事の関係を挙げられ、「アントニオ猪木は大食いしないので柔軟性に富んでいて試合でも強い。弟子達は大食漢なので身体が硬い」とおしゃっていました。スポーツ選手の大食はどのくらいを指すのか分かりかねますが、頷けることも多々あり。たくさん食べる方の身体はおおかた硬直していて関節も硬いようです。硬い方が必ずしも大食いというわけではありませんので、悪しからず。
 
meishenti | 知ってほしい身体のこと | 16:18 | - | - |